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Relation Entry

くろきつね

響、誕生日おめでとう!

を胸を張って言いたかったがために再び筆を執らせていただきました。
百合根Pの 偶像町幻想百景
アイマスの二次創作群ということで少しずつ作品が寄せられています。
知らなかった方はこの記事を読む前に10/7以前の他の方の作品を楽しむことを強く推奨。
一月前も拙作を載せてもらったばかりだけれど、そこは欲を出して。
色々な方の設定をお借りして作るというのは楽しいですね。贅沢してしまった。
その分細かな説明も不足している‥‥

続きからどうぞ!(注:主観が二転三転
―――――――――――――――――――――――――――――――

 季節は秋。
 町を文字通り包み込む山々も夕日とともに紅く色づき、今のように太陽が天高くある時は地の赤と空の青が目にまばゆい。
 燃えるような紅葉は、しかし町の人にとっては例年のことで、そば屋などに詰掛ける客足は日頃のそれと変わらず。
 人々が空腹を宥めにかかるお昼時、染め抜かれた山裾を越え矢風の如く只管に駆け往くものあり。

 色は黒。
 されど体には幾許かの輝きを帯び、足並み一足二間の疾さは人間畜生の類に非ず。
 走りゆく先をふと見れば、細くたなびく白煙一ツ。黒いものは、どうやらその出所に向かっているらしい。
 巻き起こる風が木の葉を散らし、しばし中空を愉しげに舞い、元の通りに降り積もる。

 落ち葉といえば、次のような使い途が思いつくだろう。





 - いぬ -

 千早が出かけ先から嬉しそうにそれを貰ってきたのが半刻前。
 貴音がいそいそと庭の枯葉を掃き集め、焚き火を始めたのがそれより少し後ほど。
「まだかしら?貴音ちゃん、お腹が空いたのだけれど~‥‥」
 昨夜夜歩きを楽しんだあずさが寝ぼけ眼で寝床から起きてきたのが今しがたである。
「ええ、ちょうど頃合にございますよ」焚き火から顔を上げ、にっこりと貴音が笑う。
 未だ燻っている灰と葉の中から千早がそれを拾い上げ、ぱたぱたとあずさの元へ駆け寄る。

 風が吹いた。
 焚き火の中から何枚か、枯葉を持って行く。

「まだ熱いから気をつけてくださいね」
 言いつつそれの包みを剥いていくと、ほくほくと焼きたての唐芋が顔を出した。
 独特の甘い匂いが起き抜けの脳に食欲を促す。皮をむけば金色の地に少々焼き目がついていて、ますます空腹を刺激する。
「あら~、美味しそうなおいもだこと!」
 それを受け取って、ほとほと感心したようにあずさが言う。
「それではこれにてお昼といたしましょう」
 貴音も自分の分を携えてそうそうとあずさの隣に座る。
 千早も駆け戻って最後の一つを探すのだが‥‥

「‥‥おかしいわね」
 探せど探せど、手を使い足を使い、挙句の果てに残骸となった焚き火を無残にかき散らして尚、昼の食事が見つからない。
 確かに三本あったはずの唐芋は、あずさと貴音が今まさに食べんとしているもの二ツの他に包みのかけらも見当たらない。
「そのように散らかされては困りますよ、まだまだ躾がなっていないようですね」
 灰にまみれた社の庭を見遣り、ため息をつかんばかりの貴音。
「しょうがないでしょう!私のが見つからないんだから‥‥ まさかあなたっ」
 ふと、ある疑いが沸いて千早がきっと牙をむく。
「私が盗ったとでも言いたいのですか?人の掃除仕事を増やしておいて何を」
 敵意ある視線に貴音が指を突きつける。
「そもそもこの唐芋は、千早、貴女が持ってきたものでしょう」
 そうしていつもの光景が始まるのだった。
「ずっとここに居て焼け具合を見ていたのは誰かしら?他に人なんかいないわよ」
 こうなったら止まらない。
「罪無き私にあらぬ疑いをかけるとは。案外、貴女こそおやつ時のためにと盗りそうなものです」
 ついに始まる悪口雑言。

「どこぞの底なし胃袋とは違います!」
「宿を借りている飼い犬がよくも!」
「この泣き虫!」
「分からず屋!」
「面妖!」
「ぺたぷん!」
「二人とも」

 あずさの一言で二人は応酬をやめ、恐々としてそちらに向き直った。相も変わらずあずさはにこにことしているのだが。
 何だろう、怖い。とてつもなく恐ろしい。つい先ほどまで晴れ渡っていた秋のうららかな空も心なしか曇ってきたように思えるくらい末恐ろしい。

 しかし、今日のところは杞憂で済むようだ。
「ふう‥‥。ない物は仕方ないのだから、千早ちゃんはわたしの分を半分個にしましょ」
 そういって自分の芋を手折り、すまなそうな顔の千早にぽんと手渡す。
 二つになった唐芋からはほこほこと湯気が立ち上り、まさに今が食べ時だと告げてはいるが。
「そんな、元はと言えばわたし達のせいなのに‥‥いいんですか?頂いても」
 やっぱりすまないと思う気持ちの方が勝ってしまう。そんな千早に対して、
「ええ。目の前で大好きな二人に喧嘩されるよりは、よっぽど」
 安いものだ、とあずさは笑む。
 それを見て面白くないのは世話女房であろう。
「それではあずさの分が少なくなってしまうでしょう。あげたものは仕方ありませんから、私の芋を半分差し上げます」
 貴音も同じように手折って、今度はあずさに渡す。
「あらあら、わたしは半分でも大丈夫なのに」
「いけませんよ。今日は朝ご飯も召し上がってないのですから、ちゃんと食べないと」
 どうやら最後の軍配が上がったようだ。
 あずさは何時も通りにこにこと、貴音はほっとした顔つきで、千早はやや納得のいかないというように、縁側に並んで昼時の空腹を満たす。
 そんな、いつものような風景を見降ろして、"風"がくくくと笑った。





  - きつね -

『それは、大変だったね‥‥』
 茶屋「萩原」の二階。店の看板娘、萩原雪歩の部屋に来訪者が一人。いや、一匹。
『大変なんてもんじゃないわ。あの女、いつか見返してやるんだから』
 千早殿のことはよく存じ上げている。お嬢の大切な友達の一人だ。いや、一匹だ。
 おそらく今頃はお嬢が淹れた萩原の茶と茶請の菓子に気を許して、
『あっ、ほらまた耳出てるよ』
 やはり。
 その獣耳においてその身姿を証明するのがもっぱら二人の間の慣例である。
 彼女は犬神、我らとさほど変わらぬ妖魔の身。
 たまにこうして上がりこんではお嬢の話し相手になってくれる。
 さて、ここは話し声もやや聞こえてくる部屋の前。

 ここまで来れたのは褒めてやらぬでもないが、ここから先はお引取り願おう。
「どうしてだ?自分もこの通りお客様だぞ」
 馬鹿にするな。お前が町の人間や妖でないのは匂いで分かっている。そとのけものがどうやったか知らぬが、いくら姿を町娘に似せようと無駄なあがき。
「おおっ、やっぱり分かっちゃうのか!すごいな!」
 我は塗壁。主が招いていないものはこの先通すことを許さぬ。さあ、入ってきたと同じようにお前の故郷へ帰れ。
「別にいいじゃないかー!分かってくれなきゃ無理やりにでも通るからな!」
 そのような芸当がお前に出来るというのか?
「なんくるないさぁ!」

 僅かな隙間さえあれば。そう言うと目の前の狐は掻き消えて、

 風が吹いた。
 真後ろにある扉が少しきしみを立てる。

 やられた、と思ったものの時すでに遅く。
 まあ、後は千早殿に一任するとしよう。自在に風となれる侵入者とは違い、我は塗壁。どうせこの図体で部屋へは入れないのだから。



 風が吹いた?
「雪歩、伏せてっ!」
「え?な、何――きゃあっ!」
 何かを察知した千早に引っ張られて、倒れてしまう雪歩。
「あっはっはっは!この町の子はそうやって遊んでるのか?」
 密室のはずの部屋に忽然と現れたのは、快活そうな黒髪の少女。
 出現の仕方からしても、彼女が人間でないことくらい千早には見て取れる。
 が、転倒していた雪歩はそうではないようで。
「あのー、どちら様ですか?」
 小首をかしげて聞く雪歩に、まずは少女が自己紹介をする。
「はいさい!自分は響っていうんだ!音がひびくの響!よろしくな!」
「わたし、萩原雪歩です。こちらこそ」
 よく分からないままに雪歩も名乗ってしまう。

「ふざけないで。あなた一体何者?どうやって入ってきたの?」
 雪歩の前に一歩踏み出して彼女に問う。この部屋で争いたくはないが、念のためにと身構える。
 響、と名乗る少女は相変わらず警戒もなくこちらににこにこを向けると話を続けてきた。
「キミはさっきの犬っこ‥‥千早っていうんだっけ?頭なでてもいいかー?」
 初対面のはずなのに、私の正体と名前を見事に言い当てる少女。もしかして‥‥
「今吹いた風はあなたの仕業ね?昼頃、凪いでいたのに一回だけ風が吹いたのも」
 間違いない。このにおいは微かだけど焚き火に混じっていたもの。
「そう、自分だぞ!あの時は盗って悪かったな」
 見つけた、焼き芋泥棒!たとえ何度謝られても許さない!
 どこぞの食欲魔女じゃないけれど、食べ物のうらみは恐ろしいってことを――
「そっかぁ、千早ちゃんの友達なんだ。それならわたしとも友達になってくれないかな?」
 雪歩‥‥
 あなた状況が分かってるの?

 千早と話をするのは今が初めてなんだけど、細かいことはどうでもいいな。
 それより何より今話題を変えないと、とってもやばいことになりそうな。
 まずは友達が出来れば言うことなしなんだけどな。
「もっちろん!実はさー自分、この町に来たばかりなんだ。色々案内してもらっていいか?」
「うん、いいよ。ところで響ちゃんは何の妖怪なの?」
「やっぱ妖怪って分かっちゃうのかなぁ?どう思う、千早?」
 自分ではうまく化けたつもりなんだけどなぁ。
 ということで同じ化物同士、千早に話を振ってみる。
「‥‥雪歩にはそういうところがあるから」
「そうなのかー?」
 店の中に人でなしがうろうろしてるのが関係あるのかも?
 さっきのでっかい壁だって、この雪歩って子の友達なんだろうな。
 それにしても、千早って結構おっかない顔するなあ。
「まあいいや。千早が犬なら、自分は化かし上手のくろきつねさー!」
「狐ってどんなのだっけ?」
「こんなのだぞ」
 雪歩が結構興味津々なのでぼん、と煙を出して昔の姿を真似てみせる。
 この姿は橋の辺りに住んでたころ、だっけ?
 それにしても‥‥うん、自分ながらなかなかいい毛並みだ!
「そっかぁ。狐なら油揚げとか好きでしょ?」
 元の少女に戻るなり雪歩がぽん、と手を打って言う。
 油揚げ!
「ああああああるのか!?大好きだぞ油揚げ!」
 やっぱこれって狐の性なのかなぁ!聞くだけでお腹が空いてきた!

「‥‥もし」
 千早がぽつりと呟く。
「目の前にある油揚げを誰かに盗まれたら。あなたはどう思うかしら」
「そんな奴がいるのか!?許せないな!名前が分かればとっちめてやるぞ!」
「ええ、教えてあげますとも」
 ゆっくりと、怒気満々の千早が指差す先には。
 自分?
「響、あなたがしたのはそういうことよ。許せないわね」
 あちゃー!それはひどいことしちゃったなー。
 千早が怒ってる理由、そう言われれば納得するよ。
「ごめん!なにか奢るからさ、今度だけは見逃してくれないかー?」
「まあ、怒る気も失せちゃったし、別にいいけれど」
 ぷいと千早がそっぽを向く。どうする、嫌われちゃったかな?
「うあうあ、どうしよう雪歩~」
 助けを求めると、くすくす笑う雪歩。
「ふふ、それじゃみんなでどこか食べに行く?油揚げのあるお店、知ってるよ」
 それはいい考えだと思うぞ!





 - たぬき -

 ということで来ちゃいました。
「ん、どうしたんだい?嬢ちゃんたちに出せるようなおやつはうちの屋台にはねえけども」
 おっしゃる通りです。こんな時間に立ち食いそば屋へ入ってくる女の子三人っていうのも珍しいよね。
 私も来るのは二度目だけど、屋台が古いぶん味は確か‥‥だったと思う。
「はい。ここはそば屋さんですよね?」
「どう見ても甘味処じゃあないね」
「だから、おそばを食べに来ました」
 響ちゃんは油揚げが大好きだって言うし、千早ちゃんはお昼食べ損ねたって言うし。
「お昼もちゃんと食べたんだろ。入るのか?」
「誰かさんのおかげで空きっ腹ですから、たぬきをひとつ」
「自分は油揚げ!」
「だそうです」
「だそうですって‥‥嬢ちゃんは何を」
 特に考えてなかったり。

「んー‥‥、しょうがねえな。ちょっと待ってろ」
 理由は分からないけれど、たっぷりと唸ったあと、大将は奥に引っ込んで何かを持ってきた。
「ほれ、葛餅だ。さっき帰った客が何をとち狂ったか、お代のかわりに置いていきやがって」
 出されたのは、見た目にも涼しげな、ぷるんと透き通った涼の菓子。
「これ、頂いてもいいんですか?」
「どうぞ、萩のお嬢様。にしても、俺のことを何だと思ってるんだかねえ」
 そんなこともあるんだあと思っていると、千早ちゃんが。
「それ、この前と同じお客さんですか?」
「そうだよ」
「今度は日持ちしない生菓子をわざわざ?」
「‥‥理由なら本人に聞いてくれよ」
「お、な、じ、人が?」
「そう言っただろうが」
 合点のいった顔で段々とにやにやし始める千早ちゃん。ああ、大将さんの表情が曇る‥‥
「早く頼むよー!待ちきれないぞー」
「おおっと、黒髪の嬢ちゃんは油揚げだったな」
 そそくさと奥に引っ込んでしまった。



 新しいお客さんは、ありゃどう見ても狐の子だな。どんな手並みかちょっと試してやるか。
「さて、食後の嬢ちゃんたちにひとつ面白いものを見せてあげよう」
 そういうと一本だけ不自然に寂しくなった木から紅葉を今日もまた一枚。
 ああ、こいつだけ夏の間にちぎりすぎたかもしれん。
「さあさお立ち会い。ここにありましたるは何の変哲もございません一枚の葉っぱ」
「なんだ?何が始まるんだ?」
 黒狐の娘さんは興味津々だね、やり甲斐があるってものよ。
 犬の嬢ちゃんはさすが前に見ただけあって平然としている。こっちとしては少々つまらない。
「見てもいいですかぁ?」
「はいどうぞ」
 萩原のお嬢がいくら丹念に眺めても、そいつは本当にただの葉っぱ。
「こいつを右手の中に詰めまして‥‥っと」
 おい、黒髪の。そこまでじいぃ~っと見つめられるとやりにくいんだが‥‥
 まあここまでくれば問題ない。
「えいっと一声かけますと!」
 後は隠し持った萩原嬢ちゃんの根付を腕から引き出してみせるのみ、である。
 慌ててお腰を確認する嬢ちゃん。すまんな、さっき拝借したんだよ。
「すごい!どうやったんですか!?」
「そこんところは企業秘密ってことで」
「まあ、よくある手品よね」
 そういうあんたは初め見たときどうしたっけね、などと言っても噛みつき返されるだけ無駄ってもんだ。
 だから言わないでおく。

「どうだったかい、初めてのお客さんは」
 黒髪の嬢ちゃんに感想を求めると、予想外の提案が返ってきた。
「おっちゃんも凄いけど、自分のほうがもっと凄いぞ!やってみせようか」
 へぇ、この古狸よりもうまく化かせるというなら見せてみな。
「いいか、よく見てるんだぞ」
 言うが早いが、ぼん、と音を立てて嬢ちゃんは毛並みも見事な黒狐になっちまった。
 他の二人がさほど驚いてないところを見ると、もうとっくに二人へのお披露目は済んでるってことだろう。
 ここは一つ化かし合いをしてみようじゃないか。
「そんなんじゃあ、まだまだだな。もっと小さいのが出せるようじゃないと」
「任せるさー!葛餅くらいでいいか?」
 狐は喋るが早いが掻き消え、嬢ちゃんの座っていた席にさっき俺が出した葛餅がちょこんと現れた。
 さて、いいことを思いついた。
「甘いのはよしてくれよ‥‥ああそうだ、嬢ちゃんに出した油揚げ。それがいい」
「はいさい!」
 俺が揚げたのとそっくりな油揚げが煙の中から現れる。
 とたんに俺はそいつを指でつまんで平らげる。
 いかにも美味そうに食ってみせるが、二人は嬢ちゃんが食べられたと思うだろう。

「うん、うまい。‥‥おいおい、二人ともそんなにびっくりしなさんな」
 今にも泡を吹きそうなくらい青褪めた嬢ちゃんたちに呆れて声をかけてやる。
「ひ、ひび、ひび‥‥ちゃ‥‥」
「‥‥! ‥‥!!」
 あ、泣き出しそうだ。もしくは本当に泡吹いて倒れるか。
 くそっ、ちょっと驚かせてやろうと思っただけだってのに、このままじゃ俺が悪者になっちまう。
 だからとっとと安心させてやんな、狐の嬢ちゃん。
「二人とも大丈夫かー?」
 ‥‥あーあ、音も立てずに気絶した。
 もちろん俺が食ったのは、いや、食わされたのは正真正銘俺の作った油揚げだ。
 こんな古い手で今時の狐が引っかかるなんて俺も思っちゃいないよ。
 当の本人はと言えば最初っから二人の後ろでニヤニヤ突っ立ってんだから質が悪い。
「ありゃ、どうしたんだ?二人ともひっくり返っちゃって」
「幽霊が沸いて出てきたと思ったんだろ」
「そっか、こんな屋台じゃひょっとすると出るかもな!」
「何おう! ‥‥と言いたいところだがな、実は‥‥出るんだよ」
「うええっ!?自分、幽霊は苦手だぞっ!?」
 お前も幽霊みたいなもんだろうが。
「まあまあ、そこの二人が起きるまで聞いていけ。油揚げやるから」
「むぅ‥‥。まあ、そ、そこまで言うなら聞いてやらないことも‥‥」
 こうして今日の午後は意外と生意気な狐の嬢ちゃんをおどかす仕事で埋まっちまった。
 二人とも早く起きてくれないと油揚げが文字通り底を尽きそうで怖い。
 まあ、これも多生の縁、というやつなら仕方ないな。
 ちくしょう‥‥葛餅、出さなきゃよかったなあ。

 風が吹いた。
 軒先の風鈴が、りんと笑う。

   了
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